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近年、花粉症患者が急増しており、マスクや空気清浄機などで花粉症対策をする人が多くなった。また、症状を抑える薬を毎日飲み、副作用に悩まされている人も少なくない。
症状が重い患者の場合、血中のステロイドホルモン濃度を数か月にわたり高く維持するステロイド注射や、鼻腔粘膜を焼き切るレーザー治療等、体に何らかの施術を行うことで症状を起こさないようにするケースが増えている。花粉症対策アドバイザーの伊藤龍一氏は、薬に近い働きをする食材を選ぶことで敏感体質を改善する食事法を紹介している。
この食事法は、リノール酸の摂取制限によってアラキドン酸由来のロイコトリエン、プロスタグランジン、血小板活性化因子(PAF)といった炎症を引き起こす脂質メディエーターの産生を抑えようとするものである。元日本脂質栄養学会会長である奥山治美金城学院大学教授らが提唱している理論を根拠としており、この食事法を実践した人の多くが「症状が出なくなった」、「殆ど症状が出ない」とブログ等で語っており、花粉症患者の体質改善に成功している。
伊藤氏に相談を依頼する患者のブログには:
「科学的な根拠を示す論文や実験データと併せて紹介してくれるので、信頼できる」
「花粉に敏感になる根本原因を分子レベル・細胞レベルで説明してくれるので、納得して取り組める」
「シンプルで簡単な食事法なので、子供に対しても安心して取り組める」
といった評価が書かれている。
こうした高い実績と評価がある食事法ではあるが、伊藤氏は相談相手らに対して「実際に治った場合でも、”完治”や”根治”といった用語の使用を避けて欲しい」と伝えるという。その理由として伊藤氏は「インターネット上では誇大表現ともとれる書き込みが多数見られる。自分は薬事法その他に抵触する誇大表現をしないよう、引き続き細心の注意を払う」と口にしている。
当学会でも、インターネット上で見られる誇大表現について引き続き注目し、学会としての意見や考えを行政や業界に提唱していく。
【事業者情報】
伊藤氏のブログ
花粉症の食事療法に関する講習会
上記掲載記事に関しましては、日本薬事法務学会が取材させていただきました内容を基に掲載しております。
何かご不明な点、学術情報につきましてご興味等がございましたら、日本薬事法務学会事務局までご連絡いただければ幸いです。
日本薬事法務学会事務局
(吉田法務事務所内)
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