各種研究グループ

CAD/CAM ブロックに歯面清掃用パウダーを応用し た際の表面性状に関する研究

村山良介 日本大学歯学部保存学教室修復学講座 【著言】 近年,歯面の沈着物を除去する方 法のひとつとして,パウダーを噴射 することがおこなわれている.パウ ダーの粒子としては,主に重炭酸が 用いられてきたが,近年では糖アル コールやアミノ酸などの粒子が用い られるようになった 1,2) .歯面の着色 物の除去には,パウダー粒子を高速 で衝突させることによって生じる物 理的な効果が有効であると...

種々の昆虫に対するコパイバオイルの忌避活性

●チャバネゴキブリに対する忌避活性 内部側面にワセリンを塗った直径30 cm×高さ15 cmのプラスチック容器内に光を好まないチャバネゴキブリのシェルターとして、アルミ製の皿(直径11.5 cm 高さ3.5 cm)を裏返しにして設置した。その際、アルミ皿の2ヶ所を切り抜いてチャバネゴキブリの出入り口とした。 容器内にチャバネゴキブリ(Blattella germaniaca)(雄の成虫、卵鞘な...

コパイバの特徴

数ある精油の中から、昆虫に対する高い忌避活性を有し、かつ微香性で、非常に安全性が高いという特長を持つコパイバ精油について、ここに紹介する。 ―コパイバとは?― コパイバは正式名をコパイババルサムノキといい、マメ科(Copaifera L.)の植物である。大きな幹に滑らかな樹皮をしており大変枝の多い喬木で、高さ30 mに達するものもある。コパイババルサムノキから採れる香料をコパイババルサムと...

昆虫忌避活性を持つ精油

 昆虫に対して忌避活性をもつ植物精油には様々なものがあるが、最も有名なのがニーム(インドセンダン)である。ニームは数多くの昆虫に対して忌避活性・摂食阻害活性を発揮することが報告されており、主な活性要因としてはアザジラクチンという成分が同定されている。また、人をはじめとする哺乳類などに対する毒性が非常に低いことも、ニームが注目されている理由の一つである。  衛生害虫の代表格であるチャバネゴキブリに...

忌避剤の利用に際して

 人の身近にいる有害動物による被害は農作物の食害に止まらず、人への直接的な被害や伝染病の伝播など広範囲に及ぶ。これら有害動物に対する衛生上・経済上の被害を防ぐためにはそれらを物理的あるいは化学的に直接殺すことにより駆除する手段がとられてきたが、近年、動物の愛護、あるいは生命倫理の観点から厳しく規制され、むやみに殺すことが難しい状況にある。従って、有害動物からの被害を最小限度にするための手段として、...

忌避のメカニズムについて

 多くの動物は情報を臭いから取り入れており、また有害動物の多くは高度な知能を持ち、臭いに敏感である。特定の臭いが動物の忌避行動へと繋がるのは、その臭いが鼻、口、眼の三叉神経系共通化学受容器に対する刺激作用で催涙、瞳孔の収縮、痛み感覚を生じさせることで逃避行動、つまりは忌避行動に至るものと推測されている。  昆虫に対する忌避剤の作用は、動物に対する作用とは異なる。吸血昆虫を例にとってみると以下のよ...

忌避剤の歴史

 古くから人類は様々な害虫による被害に脅かされてきた。例えば、直接人畜に悪影響を及ぼす吸血、刺咬性害虫としてはカやブヨが挙げられ、食品汚染や品質低下をもたらす害虫としてはコクゾウムシやゴキブリ、コナダニなどが、衣類の害虫としてはイガ類やカツオブシムシなどが、家具や建材の害虫としてはシロアリやヒラタキクイムシなどが挙げられる。このように、広範囲に渡る害虫被害に対し、古くからその影響を低減するべく様々...

「湯の花」のISO9001、ISO14001認証取得が新聞とインターネットニュースに掲載!

 2011年8月9日に国際基準であるISO9001:2008、ISO14001:2004の認証を受けた脇屋湯の花製造有限会社。日本で初めて別府明礬温泉の「湯の花」がISO9001、ISO14001の2種類の認定取得が注目され、新聞とインターネットニュースに掲載された。 毎日新聞 2011年9月24日付 大分合同新聞社 2011年10月6日付 下記URLのインターネットニュースでご覧いただけ...