【韓国】「ビタミン・ミネラル等栄養素基準値」の国際原則を作成

 食品医薬品安全庁(KFDA)は、加工食品の栄養表示で使用される「ビタミン・ミネラル等栄養素基準値」の原則を主導して作成。2010年11月に開催された国際食品規格委員会(CODEX:コーデックス)の栄養及び特殊用途分科会議において、国際的な原則として承認された。

 今回の原則の主要内容は、栄養素基準値はWHOとFAOが定める1日栄養摂取奨量、満3歳以上の男女成人の平均栄養摂取量、上限摂取量等により算出された。
※上限摂取量(Tolerable Upper Intake Level: UL) : 人体健康に有害な影響を及ぼさない栄養素摂取量の最大値

 KFDAは、2007年より同会議において「ビタミン・ミネラル等栄養素基準値」の改訂作業の議長国を引き受け、参加国の意見を取り集めていた。 また、この原則の設定作業に参加した米国、豪州、タイをはじめとする主要国の専門家を招き、国際会議を2010年6月3日~7月1日に開催。栄養素基準値設定原則の作成に積極的に携わってきた。

 これまで、コーデックスの栄養素基準値は1998年にWHOとFAOが定めた栄養攝取基準を根拠に設定された値が使用され続けており、最新科学の根拠による更新の必要性が問われていた。
※ 栄養素基準値:食品の栄養成分含量に対する栄養価値を分かり易くし、各食品を比較できるよう定められた各栄養素の1日の摂取量基準

 KFDAは、本原則が2011年にローマで開催されるコーデックス総会において、国際食品規格として採択されると考えている。今後、本原則を適用した栄養素基準値の使用が期待される。

参考URL: KFDA ニュース 2010.12.1
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&seq=13630