【韓国】化粧品の虚偽・誇大広告への注意を喚起

 食品医薬品安全庁(KFDA)は、主要な日刊紙や女性誌等の化粧品広告で関節クリームやアトピー・にきび治療等をうたう虚偽・誇大広告に惑わされないよう消費者に注意を喚起した。最近になり、一部の化粧品販売業者が、化粧品に医薬品効果があるよう広告したり、機能性化粧品でないにも関わらず、そのように広告している事例が増えている。虚偽・誇大広告の製品の中には化粧品原料としての使用が禁止されているステロイド成分を含有する製品もあるという。

※ 化粧品虚偽・誇大広告の事例
肌疾患(アトピー、にきび)、やけど、傷跡、しみ除去、関節炎への効果、豊胸・痩身・ボトックス効果
また、KFDAで機能性として認められない化粧品をしわ改善や美白効果があるかのように広告

 KFDAは、医薬品が人体に直接的に作用するが、化粧品は作用が緩和で肌・毛髪の状態を一時的に補助する目的で使用されるものであることを説明。このような消費者注意事項を含むマニュアルを作成し、町会を通じた対国民広報を推進する一方で消費者団体を通じて広報資料を配布する計画である。また、化粧品の虚偽・誇大広告が疑われる場合は、KFDAおよび各自治体の保健所に申し出るよう通知した。

 化粧品広告内容に関する問い合わせは、KFDAコールセンター(1577-1255)または、化粧品政策課(043-719-3407~8)。しわ改善・美白・紫外線遮断目的の機能性化粧品に関する問い合わせはKFDA化粧品審査科(043-719-3605~10)へ行なう。機能性化粧品の検索は、化粧品電子申請 (ezcos.kfda.go.kr)で行なうことができ、化粧品情報(製品情報または報告製品情報)でも確認することができる。

 KFDAは、今後とも化粧品虚偽・広大広告事例を根絶するため、各種メディアの取り締まりを継続的に強化していく予定。また、2010年の化粧品誇大広告点検における摘発事例数は、体脂肪分解(112件)、にきび治療(102件)、アトピー治療(72件)、関節クリーム(63件)、傷跡改善(34件)等がある。

参考URL: 2011.2.10 KFDAニュース
http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do?act=detailView&dataId=155720283&sectionId=p_sec_1&type=news&flComment=1&flReply=0