食品医薬品安全庁(KFDA)は、スマートフォンによりレントゲンやCT等の医療データをリアルタイムで診断できる「モバイルPACSシステム」の許可審査基準を策定したと発表した。これに伴い、医師や患者は診断結果をスマートフォンで確認したり、データの共有をすることができるようになる。
今回のガイドラインは、同システムを構成する「モバイルPACSサーバー」と「モバイルPACSアプリ」で医療機関で撮影された画像データをデジタルの形で変換・保存し、その測定値と診療記録を各端末に送信。検索に必要な機能を統合的に提供する。必要な画質を確保するため使用するディスプレーの推奨事項を提示し、画像データの圧縮率等を画面に表示するようにした。また、スマートフォン使用時に懸念される患者の個人情報の不正流出を防ぐためにサーバーのアクセス制御、ユーザー認証、情報変更のの防止、セキュリティプロトコルの使用等、情報セキュリティシステムを強化した。
KFDAは、先端の融合・複合医療機器の研究開発と製品化を支援するため、事前審査制度の導入、U-ヘルス医療機器許可審査のガイドライン設置、許可審査時のヘルパー制度の導入等、様々な制度を設けた。今後もBT、IT、NTの技術をベースとしながら、韓国の医療機器が世界市場をリードできるよう積極的に支援を行なっていくと述べた。
参考URL: 2011.3.16 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=14440&cmd=v