【韓国】福島第一原発事故関連へのKFDA対応について(1)

 食品医薬品安全庁(KFDA)は、日本の福島第一原子力発電所事故と関連し、今後の対応措置と管理の動向や食品・医薬品の安全性に関する情報をリアルタイムで提供すると発表した。

 3月19日より、日本から輸入、もしくは日本経由で輸入される農林産物、加工食品、食品添加物、健康機能食品に対し放射能汚染の確認を実施している。ヨウ素、セシウムのほか、ベータ線放射性物質のストロンチウムによる汚染も可能性としてあるが、ストロンチウムの放出量は非常に微量であることから現時点ではヨウ素とセシウムの検査のみで被曝の測定を可能と判断している。今後も精密分析装置や携帯用の検査機器等を迅速に追加確保し、輸入時に放射能汚染の有無を徹底的に点検する予定である。
KFDAは、日本における放射性物質の漏出状況等を常に把握し、必要に応じて速やかに追加措置をとる予定である。

 現在、一部の国では日本製の製品に輸出規制をかけている。中には、日常生活で使用する工業製品(通信製品、家具、玩具等)まで検査対象を拡大している国もある。KFDAは、WHO、米国、EUで行なわれている輸入検査の強化等の国際社会の動向に合わせて安全管理を遂行していくとしている。

 韓国国内では食品中の放射能基準を300Bq/kg(ヨウ素)以下で管理しており、この基準に適合する場合に露出される放射線量は、年間自然放射線量の20分の1であるため、KFDAは長期的に摂取した場合でも甲状腺機能障害等の健康被害はないと発表した。
※mSvとBq / kgの相関性:1Bqは1秒間に1つの原子核が崩壊して放出される放射能の強さとして、半減期とエネルギー吸収型、体重、核種などを考慮し、人間に与える影響の程度(mSv)で換算した値
※日常生活での被ばく露出図式表(添付1)

 また、KFDAは同事故に対する国民の懸念事項を整理し、ネイバー等のポータルサイトやKFDAのホームページを通じて継続的に提供していく予定。 具体的には、予防政策局長をチーム長とする「食医薬放射能安全管理の対応チーム」を設置し、日本の放射能汚染の変化状況の分析、諸外国の最新動向の把握等による迅速な対応準備と食医薬関連放射能の安全情報の提供を推進する。

参考URL: 2011.3.23 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=14484&cmd=v