食品医薬品安全庁(KFDA)は、こどもの日や母の日がある5月を迎え、家族用ギフト商品や子ども用医薬品の正しい使用方法に関する情報を提供すると発表した。健康志向や高齢化といった社会の流れとともに、1兆ウォン以上の市場規模を持つ健康機能食品ではあるが、抗がん、動脈硬化の予防、関節炎治療といった病気の治療効果は検証されておらず、消費者が誇大広告に惑わされることも多い。また、品目別に様々な機能を持つ製品があるため、適切な機能を確認することが難しいという現状もある。
KFDAから認可を受けておらず、健康機能食品の文言とマークが貼付されてないままインターネットで販売されている製品も多いため、購入の際には注意が必要である。 また、肌の健康とうるおいを保つ機能を含むいくつかの健康機能食品を「食べる化粧品」と表現するケースも増えており、化粧品と混同しないように注意が必要である。
参考までに、KFDAの認定を受けて流通販売されている健康機能食品は、KFDAのホームページで詳細を確認することができる。健康機能食品の検索サービス:(http://hfoodi.kfda.go.kr)または(http://www.foodnara.go.kr)
いわゆる「子ども用化粧品」とされる製品の場合、口紅等の色調化粧品、化粧道具を含む人形遊びセット、フェイスペインティング等は、肌が大人より弱い子どもたちに副作用を起こす可能性があるため、贈り物としても適切ではない。現在、子ども向け化粧品は、シャンプー、コンディショナー、ローション、クリーム、ボディ洗浄剤に限定され、色調化粧品、手やつめに使用する製品については、子ども向けとして製造販売が禁止となっている。特に、一部のメーカーが漫画のキャラクターを色調化粧品の包装に表示した場合、消費者が子ども用と誤認する可能性があるため、購入時に注意が必要である。
子どもの日の行事に行なう機会の多いフェイスペインティングの場合も、保護者は使用前に化粧品であるかどうかを確認する必要がある。これらの製品は、特性上、複数人が一緒に使用するため、細菌汚染の可能性が高く、傷または目の周りの使用は必ず避ける必要がある。年配の方の贈り物に多く利用されている補聴器や医療用バイブレーター(マッサージ機器)の場合、両製品は衝撃に弱いため注意が必要である。補聴器はシャワーを浴びる際に絶対に身に付けてはならず、医療用バイブレーターは素肌が表面に直接触れないように薄い服を身に着け、濡れた状態では操作してはならない。
KFDAは「薬とは何か」というテーマで、子ども向けの学習教材、リーフレット、広報ポスターを出版する。年齢相応の体の機能を配慮させるため、学校、病院、薬局、消費者団体等にこれらを配布。子どもの適切な医薬品使用の定着を目指す。
2011.5.3 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=14975&cmd=v