【韓国】台湾産の加工食品からDEHPを検出

 食品医薬品安全庁(KFDA)は、一部の台湾産加工食品からフタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)が検出されたとし、該当製品の2品目について流通販売を中止し、回収措置をとったことを明らかにした。今回の該当製品は、最近、台湾でDEHPが使用されいてたと発表された食品(6月6日現在411社945件)ではないが、韓国への輸出実績のある11社22品目の調査過程で確認された。

 該当製品は、台湾のYUNG SHIN PHARM社が製造した健康機能食品「ウーマンGLAコンプレックスガンマリノレン酸」(賞味期限:2012.6.17、2012.10.14、223kg)及びTOSAKA INTERNATIONAL社が製造した加工食品「オリエンイーシー12」(賞味期限:2012.12.14、600kg)。DEHPは食品に使用することはできない。

 フタル酸ジエチルヘキシル(DEHP)は、合成樹脂に使用される可塑剤の原料として食品への直接使用が禁止されている物質であるが、原料コスト削減のため不法に使用したものと判断される。DEHPは急性毒性が低く、動物実験の結果、24~48時間以内に尿や便として排出される。現在、台湾産の飲料水、ジャム、シロップ、ゼリー、カプセル、錠剤、粉末などの製品は、輸入が暫定的に中断されており、今後、問題となった台湾産の食品が韓国へ輸出される可能性は低い。

 KFDAは、今後、台湾のDEHPの調査過程を注視しながら台湾産製品への取り締りを強化し、必要な措置を継続的かつ迅速に行う予定であると発表した。

2011.6.8 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=15289&cmd=v