【韓国】「動物実験に代わる試験法の評価に関する国際的な協力協定」、今年中にも参加

 韓国は2010年中に、動物代替試験法検証及び協力研究のための「動物実験に代わる試験法の評価に関する国際的な協力協定」に参加することとなった。

 2009年11月、食品医薬品安全庁(KFDA)の食品医薬品安全評価院は、韓国動物代替試験法検証センター (KoCVAM)を設立し、米国や日本などと新しい動物代替試験法の開発のための国際共同検証研究を推進すると発表した。

 「動物実験に代わる試験法の評価に関する国際的な協力協定」は2009年4月、米国、ヨEU、日本、カナダの代表が締結。今回は、これらの締結国が韓国動物代替試験法検証センターも参加を要請した。

 動物代替試験法は、安全性評価に使用される動物を細胞や下等動物に取り替えて評価する最先端の試験法として化粧品安全性評価研究のみならず、B型肝炎ワクチンなどの生物医薬品検証にも活発に適用されている。最近ではKoCVAMが米動物代替試験法検証センター からの招待で、国際動物代替試験法検証センター長会議及び米国科学諮問委員会会議に参加。韓国の動物代替試験法適用を紹介し、外国の専門家たちと情報交換を行った。

 今回の国際協力協定の締結は、いま世界的にも注目を浴びている新しい動物代替試験法ガイドライン開発に韓国が参加するきっかけとなり、毒性研究の先導する役割を担っていくことが期待されている。

参考URL: KFDAニュース 2010.7.13
http://kfda.korea.kr/gonews/branch.do?act=detailView&dataId=155590924&sectionId=p_sec_1&type=news&currPage=1&flComment=1&flReply=0