【韓国】蜂毒化粧品、KFDAと農業振興庁が議論

 ドンソン製薬株式会社が農業振興庁とともに研究開発したにきび専用の蜂毒化粧品に対する議論が激しさを増している。

 6月30日、農村進興庁はにきびの予防と治療に効果のある蜂毒含有化粧品の開発に成功したことを発表した。2008年に開始した人体適用実験において、にきびの予防と治療效果を確認。2009年7月に「蜂毒を有效成分とするにきび予防及び治療用組成物」の技術を開発し、韓国で特許を取得した。同技術をもとに、ドンソン製薬が製品化。発売開始時、農業振興庁は該当製品に、にきび菌及び肌常在菌の増殖を抑制する強い抗菌効果がある、と発表した。

 その直後、食品医薬品安全庁(KFDA)は農業振興庁の発表に対し、医薬品に誤認の懸念があるとし、 KFDAとかかわる医薬品の内容は事前に協議すべきであるという内容の公文書を農業振興庁に送付。またKFDAは口頭にて、化粧品の美容效果を主目的としているにもかかわらず、農業振興庁が配布した報道資料には医薬品のような治療効果があると広報されているため、報道資料を通じて是正すべきであると要請した。

 このようなKFDAの要求に対し、農業振興庁は弁護士に諮問した。その結果、蜂毒のにきび治療效果を述べただけで化粧品の効能として発表しておらず、法的な問題は無いとしている。

 蜂毒化粧品の議論が各機関による議論に発展した結果、最大の受恵者は技術移転を通じて製品化を行ったドングソン製薬である。実際、農業振興庁の発表以降、蜂毒化粧品は多くのメディアで取り上げられ、インターネットカフェやオンライン・コミュニティ等で大きな話題となった。放送直後、ドンソン製薬のウェブサイトや公式ショッピングモールは、2‐3日間ダウンするほどアクセス数が急増。初回販売の2万個のみならず、2‐3回目以降の販売予約注文も終了するほどの盛況ぶり。同社の株価も発表直後から連日上昇し、6日には有価証券市場本部から株価急騰による照会公示の要求を受けている。

URL: 週刊コスメティック 2010.7.7
http://www.geniepark.co.kr/design/weeklycoz/weekly_read.asp?code=f&idx=23036&pcode=0405&mcode=0404&menuseqnum=23