【韓国】高麗人参の輸出拡大を目指し、国際農薬基準を設定

 韓国国内の高麗人参には、国際的に認められた農薬基準がいままで存在していなかった。韓国食品医薬品安全庁(KFDA)は、輸出を目指す国内農家のために国際食品規格委員会(コーデックス、Codex)に高麗人参農薬基準を提案したと発表した。韓国の高麗人参は現在、米国や日本、中東で約1,000億ウォン規模の輸出があるが、これにより、輸出額が10%以上増えると予想されている。

 今回の農薬基準では、高麗人参栽培の際に殺菌剤として仕様ディペノコナゾールの残留許容基準を0.5ppm以下に設定されている。2011年4月のコーデックス農薬分科及び7月総会後、最終確定される予定である。

 これに先立ち、KFDAは2008年から韓国国内の高麗人参に対する残留農薬研究を継続しており、2010年5月にはコーデックス残留農薬専門家グループに高麗人参農薬基準設定を提出。2011年9月には、国際専門家グループの厳格な審議をパスしている。今回の研究は、KFDAによる国家残留農薬安全管理研究事業団が行なった。(韓国保健産業振興院が忠北大、江原大、人参公社、ドンブハン農と協同で実施)

 KFDAは、今後、韓国の有望な輸出食品である柿、みかん、りんご等に対しても国内の実情と合った国際基準を拡大設定することで輸出増大と農家所得の拡大を目指していくと述べた。

参考URL: KFDAニュース 2010.11.15
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&seq=13545