食品医薬品安全庁(KFDA)は、日本の福島第一原子力発電所事故に対する韓国国民の不安に便乗し、インターネットショッピング等でヨウ素成分が含まれた食品をまるで放射能汚染の治療剤のように扱う虚偽誇大広告に注意するよう呼びかけている。ヨウ素成分を含む健康機能食品は、体内に不足しているヨウ素を補う目的で製造されたものであり、ヨウ素含有量は被ばくの防止を目的に製造された救護用医薬品と比較しても最大で5,400分の1程度の低い含有量でしかなく、被ばくの予防や治療には全く効果がないいとされている。
海外の不法インターネットサイトで販売されているヨウ素を多量に含む食品は最大含有量が救護薬と同様であるが、医師の処方なしに摂取した場合、甲状腺機能亢進症などの副作用が生じる可能性がある。KFDAは、このような製品に対する注意も呼びかけている。
これまでKFDAは、6つの地方KFDAと自治体を通して、インターネットで流通する食品の虚偽誇大広告行為に対して取り締まりを行ない、63件のURLに関し放送通信委員会へアクセス遮断などを要請したこともある。今後もKFDAは継続的にモニタリングを強化し、取り締まりを行なっていくことを明らかにした。
参考URL: 2011.4.1 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=1&seq=14685&cmd=v