蚊やハエといった害虫類の繁殖が急増する夏を前に、忌避剤を無許可で製造輸入、販売するケースが急増している。食品医薬品安全庁(KFDA)は、消費者に対し注意を呼びかけている。忌避剤は、殺虫剤のように虫を殺す効果はないが、昆虫を嫌う物質を皮膚や衣服にスプレーして塗布し、虫が人に接近することを防ぐ製品である。
現在、医薬外品として認可された蚊などの忌避剤は、エアロゾル40品目と、液剤・ローション・乳剤・ゲルの34項目があり、これらの製品の購入の際は容器や包装に「医薬外品」の表示の有無を必ず確認する。特に、ブレスレットやバンド形状のものは無許可製品が多いため、注意が必要となる。体質によっては、まれに発疹等の過敏症状が現れる可能性もあるため、小児の手の届かないところに保管する必要がある。
KFDAは、自治体や地方KFDAに、5月から無許可での製造・輸入販売されている忌避剤を集中的に点検させる計画。無許可製品とは別に、許可済み製品についても品質を確認する予定である。ドラッグストアやスーパーマーケットはもちろん、インターネットショッピングでも無許可製品を販売しないよう要請したことがある。
KFDAは、本格的な夏が来る前にインターネットや店舗で無許可の忌避剤販売に対する集中検査を行なうことで、消費者被害を防止するとしている。
2011.4..27 KFDAニュース
http://www.kfda.go.kr/index.kfda?mid=56&pageNo=2&seq=14914&cmd=v